【登壇報告】本会議にて初の登壇にたちました

横浜市政

平成23年第2回定例会最終日。市第4号議案横浜市敬老特別乗車証条例の一部改正の賛成討論にみんなの党会派を代表し登壇しました。

限られた時間ではありましたが敬老パスの問題以外にも「震災対応・放射能対策」について、対応の遅れを指摘したうえで、「今は震災対応が何よりも大切だから、今年は通年議会でやりましょう。放射能対策に市民が不安な時に、通常の議論に終始する肌感覚でいいのか?」と演説しても、残念ながら頂戴するのはヤジばかり。

市民の前でそういうことが言えるのか?と問いただしたくなります。

以下に登壇内容を、一部抜粋して掲載させていただきますので、長文ではありますがお時間のある方はお目通し頂ければ幸いです。

Let’s go YOKOHAMA!

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平成23年第2回定例会本会議最終日

市第 4 号議案横浜市敬老特別乗車証条例の一部改正の賛成討論


※この演説の動画はこちらから一部始終をご覧いただけます。


『今回の案は、団塊の世代が敬老パスの支給年齢に達すると想定される平成29年になった時に、再度の見直しを行うものです。言い換えれば「平成29年以降の、制度設計については、その時がきたら、また考えましょう」といったような、あくまでも「場しのぎ的制度改正」です。

震災後、とりわけ原発問題に対する対応が遅れ、「安全/安心の横浜体制」づくりのため、解決すべき喫緊の課題が山積みの時に、年4回開催される議会で、選挙後の一番短い今回、なぜ、このタイミングで提出をしてきたのかという疑問があります。

加えて、高齢者の社会参加をうながすというために必要だという制度なのですが、であるならば、約1.1倍の負担増とはいえ、年金の受給額が落ちたばかりのこのタイミングで、しかもただでさえ震災後、いろいろな備えが必要で出費がかさむ市民の皆様にとって、「負担増」という、そのものの印象により、高齢者市民の皆様の活力がそがれる可能性は、否めません。

逆にいえば、あえて1.1倍増であるならば、年間予算が約1兆3800億円という市の財政規模から見れば、0.15%程度のモノであり、その増額分については市側が吸収しつつ、バス会社や市営地下鉄等には今回案でとりあえずは一定の支払額でとどめることをまずは先行して、お願いすることはできなかったのか。その間に本当に財政の無駄を省いて、中長期的な制度設計を市民の皆様に対してお示しできるまで、その財源が捻出できないのかということです。

そして何より、健康と福祉といった観点から、次の二点を忘れてはいけないのだと考えます。

『まず、「敬老パス」の名にもありますとおり、そもそもの「敬老」とは何かということです。

我々が忘れてはいけないのは、この国を豊にするため、 お子さんを育てながら、 一生懸命額に汗水流してコツコトとまじめにはたらき、 戦後の焼け野原から「東洋の奇跡」と言われた世界第二位のGDPを誇る国へと、日本の産業であり経済を導いてくださったのが、今のシニア世代の方々です。

そして我々はその恩恵にあずかって生まれ育ってきたということです。だから、我々を育ててくれた先輩方が、もし今回の負担増によって、命の問題に影響性があるとわかったときには、即座に見直す必要があります。』(これがみんなの党の立場です。)

『今の横浜市社会の成員として、先輩に対する敬意、これが言い換えればひとつの「敬老」であり、そしてまた、現社会の問題点と向き合い、我々もいずれ年老いた時に支えてくれるのが、次世代、今の子供達、そしてこれから生まれてくる赤ん坊達なのだということも忘れてはいけないのだろうと思います。その次世代を担ってくれる子供達の親からは、どこもかしこも「安全・安心」をスローガンにうたっているにもかかわらず、「安心」はおろか「安全」も確保できていない。

なぜ震災後すでに3ヶ月になろうとしている未だに、放射線量の土壌調査、低空調査を行政はしないのかといった疑問や、給食の食材の問題に対する市民生活の恐怖感の増大することは、否めませんでした。また、震災による影響で、夏を本当に乗り切れるのか? といった疑問だけでなく、市民生活の楽しみの場は、自粛ムードで減少し、多くの市内の中小零細企業も大変困難な状況だと聞いています。

そこで、あえてみんなの党の立場として、こういった今の時だからこそ、我々政治は党派を越え、議会・行政についてもがっちりとタッグを組む必要があるのだろう、あえて申し上げたのは、必要であらば、いつでも9月まで待たず、臨時議会をやれるという体制を構築してほしい。そして仮に、縦割り的な行政の仕組みがあって、市民の皆様がご心配されているように、スピード感がないまま、市民皆様の生命と財産を脅かす可能性が否定できないことになるのだとすれば、その仕組みから、抜け出すことが、何よりも大切だと考えています。

長い目で見て、次世代の子供達のため、そして50年後、100年後から将来から今日という歴史を見たときに、我々は恥ずかしくない横浜市政を、リーダーシップをもって、今こそやる時だろうということを述べて、討論を終わらせていただきます。ありがとうございました。』