平成25年度「環境にやさしい、美しいまち金沢」推進事業本部会議

神奈川1区(中区・磯子区・金沢区),横浜市政

昨日は世界環境デーでした!

これは、1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたもの。国連では、日本の提案を受けて6月5日を「世界環境デー」と定め、日本では「環境基本法」(平成5年)が「環境の日」を定めています。

ちなみに「環境基本法」は、事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるという「環境の日」の趣旨を明らかにし、国、地方公共団体等において、この趣旨にふさわしい各種の行事等を実施することとしています。

さて、話は変わりますが、横浜市内の環境啓発をひとつ。実は横浜市では食材として買われたものが、年間2万トン、ひとりあたり5キロ、まったく手をつけないまま捨てられていると言われています。

世界環境デーの昨日午前中は「環境にやさしい、美しいまち金沢」推進事業本部の平成25年度事業本部会議が開かれ出席しました。その中で議題に上がったものについて、簡単にご報告させていただきます。

【1】横浜グリーンバレー構想について
ハワイで二酸化炭素が400PPMを超えた5月の発表がありました。これまで環境対策や公害対策は、NOXやSOXなどの有害物質を対象にしてきました。ところが最大の課題は、この二酸化炭素だということで、横浜市はここへの取り組みのなかで、大きなひとつのプロジェクトがこの「横浜グリーンバレー構想」です。大きく政策は以下の三つ。
・エネルギー施策の展開:地域のなかでエネルギーの譲り合い
・環境エネルギー産業育成:金沢区企業との合同の取り組み
・環境啓発拠点の形成:横浜市大や関東学院大学との協力

【2】ヨコハマ3R夢(スリム)プラン-ゴミ減量について
ゴミと資源の総量を平成21年度比で3%以上削減し、ゴミ処理にともない排出される温室効果ガスを18%以上削減することにチャレンジをしています。平成24年度ベースでは到達できませんでしたが、平成25年度の実現を目標に再チャレンジします。具体的案取り組み方針としては、
・分別・リサイクルのさらなる徹底:分別指導の徹底等
・生ゴミの減量化・食品廃棄物の削減推進:生ゴミ水切り徹底、手つかず食品削減
・地域特性や対象者に合わせた啓発:せん定枝や草などの乾燥(袋を閉じないだけで2日で40%の水分が減るということです!)
・職員の3R行動の率先など

【3】金沢区役所における取り組みについて
平成22年度から環境行動目標にもとづいて、地域の皆さんと協同での事業を生物多様性の取り組みを含め、いろいろと行っています。また、職員一人一人が環境への負担軽減に取り組んでいます。また、区役所内でもモニターによる省エネのPR(区内4施設の電力量をオンデマンドで見ることができます)。これは見える化&分析において区役所の使用したエネルギーは20%削減を実現しています。

【4】金沢区内における事業者、団体等の取り組み紹介について
(1)八景島シーパラダイス
横浜市温暖化統括本部と協同で実証実験をしていただいております。

・ブルーカーボン事業(海の生き物によるCO2削減実験)

・グリーンキッズ(夏休みに小さな子供を対象に夏休み宿題のテーマとなる海の生き物の観察会、小学校出前講座、水族館バックヤードツアー等)

・産学官が連携した「電力見える化」への取り組み(年間400万円の基本料金の削減)

(2)iaコーポレーション
地球温暖化対策推進協議会と協同で、廃食油を燃料として活用し、日本中で「台所油田」を作る取り組み。

日本の食用油の事情ですが、年間利用料が227万トン、そのうち食用消費分が156万トン、有効利用28万トン、廃棄処分廃油等が43万トンです。ちなみに、この捨てられている43万トンはどのぐらいの量かと言えば、タンカー2艘分だそうで同量であると3000億円~4000億円という規模だそうです。継続への課題はやはり経済性とのこと。

(3)金沢団地協同組合
道路の美化のための植栽枡の整備、団地内パトロール(不法投棄物等の通報)。

(4)横浜市資源リサイクル事業協同組合
市内のリサイクル約130業者による組合。資源集団回収100%に取り組んでおり、平成25年度目標達成にむけて頑張っているとのこと。また、温暖化防止への協力として小学生に対して環境絵日記を夏休みに小学校を通じて募集しているそうです。昨年は2万作品の応募があったそうです。家族で環境について考える素晴らしい機会ですね!

(5)東京電力(株)横浜支店
福島事故のお詫びの一言の後、今夏の電力需要について。

平成25年度は猛暑になったとしても計画停電を行わない計画だそうです。ただし家庭や事業所におけるエアコン、冷蔵庫、照明、パソコン等の節電と、LED等の省エネ機器等の設置をお願いできればとのことでした。平成25年度夏の電力需給について詳しくはこちら


【5】最後に「環境にやさしい、美しいまち金沢」推進事業本部の行動目標を記しておきます。

 

平成25年度「環境にやさしい、美しいまち金沢」推進事業本部 行動目標

低炭素社会に向けたライフスタイルの変革をより一層進めていくために、区民・事業者・行政が連携して、ごみの削減、節電、省エネに取り組んでいきます。


リデュース・リユース・リサイクルに取り組みます!

「もったいない」を合い言葉にして、すぐに「ごみ」になるものは、「受け取らない」「使わない」工夫をし、本当に必要なものを、必要なだけ購入し、無駄をなくします。

 

マイバック・マイボトル・マイはしを使う、3マイ行動に取り組みます!

 

燃やすごみの減量化・資源化に取り組みます!

生ごみの水切り、土壌混合法を普及します。

 

省エネ意識を具体的な行動につなげます!

横浜市の支援施策などを活用しながら、エネルギーの「見える化」などによって生まれる「省エネ意識」を具体的な行動につなげていきます。

 

金沢区の豊かな環境を次世代に継承するため、様々な取組を行います!

横浜グリーンバレー構想など、幅広い環境活動に取り組みます。

 

積極的な情報共有・普及啓発を行い、皆さんの環境行動の輪を広げていきます!


Let’s Go Yokohama!

篠原 豪