李登輝先生に学ぶ (7月22日)

国会・国政

【22日(水):台湾元総統李登輝先生の講演会・会合・事務所で事務作業・地元会合ほか】

新プロジェクト立ち上げに向け、準備資料作成を早朝から、そして会合と会合の合間で行っています。
そして、午後は台湾元総統の李登輝先生の特別講演会(演題「台湾のパラダイムの変遷」)に出席しました。

さて、李登輝先生のご講演といえば、2007年にも淡水市のオフィスに訪問させていただき、「日本への憂い」と「台湾のこれからの道」という2つのテーマで1時間半ほど直接お話を伺う機会をいただいたことがあります。

その際、これまでの台湾と日本のかかわりについて民政長官だった後藤新平、台湾殖産局長として収穫効率の改善を実現させた新渡戸稲造、水利技術者だった八田與一の話をされていたことを、今でも思い出します。

ご著書『武士道解題』(小学館)の前文に、
—–いまの私は、すでに日本にとっては「外国人」であり、またれっきとした「台湾人」でありますから、「日本人」である皆さま方にこのようなことを言う資格はないのかもしれません。しかし、たとえ第三者であっても、一人の「人間」として、あくまでも良い物は良い、悪い物は悪い、と言うべきだと思っているのです。いや、二十二歳になるまでは私も生まれながらの日本人でしたし、また旧制の日本教育を受けた者の一人としてあくまでも日本の良いところや、精神的価値観の重要性を人一倍よく知っているつもりですから、この際はっきりと言っておくべきだと信じて疑わないのです。—–
と書かれていて、今回のご講演でも、このような点からお話を頂けたのだろうと考えています。

そして民主主義のあり方については、台湾のこれからをどう第二ステージとして作っていくべきかとのお話のなかで、次代を担う若いリーダーをどう育てていくかが大切でその仕組み作りを行うことにしたということでした。

我が国の現状を見れば、例えば安保法制ひとつとってみれば、メディアの世論調査にも現れているように、多くの国民の皆さんが理解不足であると同時に、与党側の強行な運営姿勢に対しても、適切ではないという声が、適切だという声を上回っています。

アジアの他の国に先んじて自由主義、民主主義を獲得してきた日本です。
だからこそ、今一度、国民の声を聞く意味とその大切さを、政治の側は再度よく噛みしめながら進めていかねばならないのです。
 
李登輝先生講演会の様子

李登輝先生講演会にて(隣は吉田豊史 衆議院議員)

夕方の会合後には再び議員会館事務所で事務作業

しのはら豪
Let’s GO!!!!!