海洋研究開発機構 横浜研究所 地球情報館

神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)

本日は、金沢区内の見学スポットを紹介させていただきます。

磯子区との境目、金沢区の昭和町に海洋研究開発機構・横浜研究所があります。海洋研究開発機構は、本部を横須賀市夏島町におき、横浜以外に青森県、高知県に研究所を構えます。ちなみに横浜研究所の建物は、神奈川建築コンクールの奨励賞を受賞しています。

横浜研究所内の「地球情報館」には見学施設を備えており、海洋研究開発機構が行う研究・観測のデータの公開、地球深部探査船「ちきゅう」の模型展示、ギャラリー企画展示室(現在は「深海を見る、知る、探る」を開催中)、関連書籍・映像を閲覧・視聴できる図書館などを見学できます。


こちらは、海、地球についての映像を上映する展示室。半球スクリーンは直径が3mもあります。


こちらは太陽系の惑星のサイズと位置関係を表しています。左の大きな赤丸が太陽。見づらいですが、太陽、水星、金星と並び、次の水色の玉が地球です。後は火星、巨大な木星、環がついた土星へと続いています。


横浜研究所が誇る、世界最高性能レベルのスーパーコンピューター「地球シミュレーター」です。かつて二年半の間、計算速度ランキングで世界一位を保っていた高性能のものです。地球環境予測、地球内部ダイナミクス等の研究開発を行っています。

地球シミュレーターは、産業界の発展を担うことを目的として、企業等が行う先進的な研究開発に有償にて利用を開放しています。


地球シミュレーターが入るシミュレーター棟の外観。コンピューター温度を下げるため、送風の循環を効率的に促すよう、角の丸い構造になっています。避雷針や免震装置など、災害対策も徹底的に施されています。


地球シミュレータが算出した、東日本大震災の地震動の伝播と津波のシミュレーション。たった3時間弱の計算時間ではじきだしたデータとのことです。


今回は一部のみのご紹介ですが、他にも見どころがあります。金沢区内でも有数の見学スポットといえるのではないでしょうか。通常は平日のみ見学可能ですが、毎月第3土曜日は、休日開館デーとなっており、専門家を招待して公開セミナーなどを行っています。是非、足を運んでみてください。


海洋研究開発機構 横浜研究所 地球情報館

開館時間:10:00~17:00
休館日:土・日・祝祭日・年末年始(毎月第3土曜日は休日開館デー)
入場料:無料
住所:金沢区昭和町3173-25
アクセス:「新杉田駅」より徒歩13分、「杉田駅」より徒歩15分、「南部市場駅」より徒歩15分


Let’ Go Yokohama!

篠原 豪