徳山県・神山町のサテライトオフィスプロジェクトの研究へ

横浜市政

「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」を実施している徳島県名西郡神山町にお邪魔しました。このプロジェクトは徳島県と神山町が協力し、自然豊かな地域に、県外からの企業を迎え入れ、人の流れを呼び込むことで、地域の活性化を目指すプロジェクトです。

過疎化や少子高齢化が進む徳島県で、集落再生モデルとして、全国に先駆けて始めたもので、「過疎集落再生の新たなモデル」として注目され、全国の自治体や大学、研究機関などからも注目されています。

そもそもサテライトオフィスとは、企業などが本拠地から離れた所に設置するオフィスのことで、インターネットなどを通じて離れた場所でも、本社での業務同様の仕事ができることが特徴です。


①サテライトオフィスのメリットは、

・豊かな自然環境の中で心も体も元気になる、

・地域の人の温かさに触れられる

・情報技術の発達により本社にいるのと変わらない仕事ができる

・通勤時間がない

 

②神山町のメリットは、

・町に雇用が生まれる

・移住を伴う場合、こどものいる家族が増える

・IT企業の発送やアイデアが地域に新しい視点を運んでくる

・新たな産業が生まれる可能性がある

・町が元気になる

などだそうです。


この神山町には約10社の東京や大阪などの会社のサテライトオフィスが進出しており、オフィスにしているのは町内の古民家などです。

サテライトオフィス開設希望企業のサポートはNPO法人グリーンバレーが行っています。「日本の田舎をステキに変える!」を目標として掲げ、移住交流支援事業では、平成23年度に統計を取り始めて初めて転入数が転出数を上回るという実績もあります。グリーンバレーは、行政では手の届かない部分のサポートを民間の立場から行っているそうです。


現在、徳島県内で開設されているサテライトオフィスの代表的なスタイルを纏めたイメージ図です。徳島県では、「ひかり県」と呼ばれるほど全域で高速ブロードバンド網がはりめぐらせられているそうです。当然、神山町でも、高速度で通信が可能な状態です。


さて、最初の訪問先はグリーンバレーの祁答院さんの案内で、梅干茶屋さんです。


今日の担当は神山塾卒業生の神先さん。

現在27歳で移住の理由は神山塾半年間のプログラムに参加し、ここでなら料理をやってきた自分のやりたい事が環境的にも状況的にもあると考え、京都から移住決めたそうです。


今の毎日を伺うと、屋台やカフェなど、やれることがどんどん増えてきていて、休みはないけれども大変充実しているとのことでした。神山町にいらしたらぜひどうぞ!



次は、「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」。町内にサテライトオフィスを持つ会社だけでなく、異なる能力を持った企業や個人間でも交流できる場所を提供するための場所として、一日からでも利用のできるようにするために、今年の1月に開所させたもので、まだまだ空きがあり、これからのところもあるそうです。

情報技術やデザイン、映像関係のクリエイティブ産業の集積をはかるとともに、企業家やその支援者、地域住民との交流を通して、新たな価値の創出を目指しているということです。


ここでは、東京から来た先ほどの神先さんと同じ、神山塾2期生の樋泉聡子さん(祁答院さんとのスリーショット)が移住して働いています。頑張ってくださいね!


徳島サテライトオフィスのプロモーションサイトはこちら

グリーンバレーの、神山町での日々の活動を綴った「イン神山」はこちら


Let’s Go Yokohama!

篠原 豪