海士町の町づくり
会派の仲間と島根県隠岐郡海士町を訪れて、町づくりの研究を行ってきました。
こちらは海士町とかいてあまちょうと読み、島根半島の沖合、隠岐諸島の中に位置します。かつて海士町は、高齢化等が起因し、財政危機が生じ存続の危機に陥っていました。島の存続を危惧し再生を図るべく、行政、町民、Uターン者、Iターン者(故郷以外に就職すること)が協力した結果、新産業が生まれ、新規Iターン希望者が集う町へと再生を果たしました。
再生のきっかけは、山内町長のリーダーシップにあります。改革には、まずは身を切る覚悟を示すため、自らの給与を50%カット。すると、賛同した職員からも給与カットの申し出がありました。その削減給与を資金に産業創出へ投資しました。今では幾つもの海士町ブランドが誕生するまでになりました。
現在その流れはIT産業の創出、数十年後の海士町のための教育改革にまで波及しております。
海士町のロゴは、「ないものはない」。離島で不便な場所である一方、海と山、田畑の恵み、郷土の恵みにあふれていると認識した上で、二つの意味があって作ったそうです。それが、
①ないものはない、なくてよい。
②ないものはない、大事なことはすべてある。
ということです。
過剰なモノにあふれ、利便性を追求した消費社会で大量のエネルギーを浪費しながら生きるよりも、地域の人どうしのつながりを大切に、無駄なものを求めず、シンプルでも満ち足りた暮らしを営む方が幸せではないのか? 何が本当の豊かさなのか?
その幸せが海士町にはあり、都会人がいってもリアリティがありません…。
これが説明に書かれています。なるほど。
山内道雄海士町長に色々とお話を伺いました。ある言葉にとても感銘をうけました。 また、次の世代をどう育てるか、強いリーダーの点について感じたのは、李登輝さんと同じで、やはりなるほどと。
海士町のHPはこちら (Iターン希望者への案内コーナーも掲載されています)
Let’s Go Yokohama!
篠原豪