金沢区の高校生 最年少でヨットの日本代表に

神奈川1区(中区・磯子区・金沢区)

タウンニュースからの情報です。能見台在住の高校生、土居愛美さんがヨット・レーザーラジアル級の世界選手権選考会で優勝。史上初めて、高校生でナショナルチームに選ばれたそうです。


学生時代にヨット部に所属していたのでわかる情報を僅かながら説明させていただきます。本来ヨットレースで争点になるのは風を読む知識、早く走るためのレースの組み立てなどになります。レーザーラジアル級(一人乗り)はトラピーズという強風下でバランスを取るシステムがなく、相当な身体能力が問われます。一般的に体格で大人に劣る高校生が勝利するにはかなり厳しい種目です。そのクラスで高校生の土居さんのご活躍は驚きといっても過言ではありません。


この勢いを維持して、地元金沢区からのロンドンオリンピック出場を目指して頑張っていただきたいものです。


代表選考レース当日の模様


タウンニュース掲載の記事を転載しておきます。

セーリング レーザーラジアル級で最年少で日本代表に選ばれた

土居 愛美さん 能見台在住 18歳

2月に葉山で行われた世界選手権選考会で、2位に13ポイント差をつけて優勝。史上初めて、高校生でナショナルチームに選ばれた。「トップ通過したいと思っていた」という若き精鋭。「とにかく負けず嫌い。誰にも負けたくないんです」と、自信に満ちた表情で語る。5月の世界選手権で結果を残せば、その先に見えてくるのはロンドンオリンピックだ。

小学2年生のとき、兄・一斗さんが友人の誘いで始めたヨットに興味を持った。磯子のハーバーまで兄に毎週ついていくと、やがて自分が乗るように。「最初のころは怖くてやめたかった」というが、風を切って進むヨットの魅力を知るまでには、そう時間はかからなかった。「横浜の海が大好き。乗っていること自体が楽しいんです」。それを教えてくれた一斗さんは現在、福岡の大学でプレーする。「兄をずっと目標にしてきた。今でも尊敬しています」と笑顔で話す。

好物は「野菜」。中学時代は華奢(きゃしゃ)な体つきだった。現在はアスリートらしい引き締まった体つきだが、それはこの2年間で「急造」されたものだ。高校2年で転向したレーザーラジアル級は、全身で帆を傾けるなど「重さ」が大切。そこで始まった増量生活は、「はっきり言ってつらかったです」。食事も運動も、以前からはかけ離れた量。だが、「中途半端は嫌だから」と、17kgもの増量を成功させた。世界ジュニアでは準優勝も経験。大舞台でも「負けず嫌い」の精神を生かしてきた。

中学から6年間ダンス部に所属し活躍。オフには自宅で愛犬とくつろぎ、友達と遊びに出かける。ヨットから離れる時間も、強さの秘訣だ。世界選手権まで2カ月を切った今、苦手とする強い風を克服すべく、練習に励む。意気込みを問うと、「私は『挑戦者』。プレッシャーはあまりないです」とさらり。あどけない笑顔の中に、気負わない「一流」の風格がのぞいた。

Let’s go YOKOHAMA!